浅羽のスペインブログ

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A1-2b🍕【補講:発音】ネイティブの耳に近づく!スペイン語発音の「踏み込んだ」ルール

初めての方はこちらから▼


 

皆さん、こんにちは!

前回のA1-2aの発音入門ガイドでは、スペイン語を発音するための基本的なルールを学びましたね。あの記事の内容をマスターするだけで、あなたのスペイン語は十分に、そして明確に通じます。

しかし、学習を進める中で、こんな疑問が湧いてくるかもしれません。

「Méxicoのxは、なぜjの音なの?」

「psicologíaのpはどこに消えたの?」

「blancoやfresaのような、子音が続く音をきれいに発音するコツは?」

この特別補講では、基本ガイドでは触れなかった、こうした「細かすぎる」けれど知ると面白い、発音の応用ルールや例外を、DELE採点資格を持つスペイン語ネイティブスピーカー(Jaimito🐘)の助言に基づいて徹底的に解説します(ㆆᴗㆆ)*.+゚

これは、テストに出るような必須知識ではありません。しかし、これらのルールを知ることで、あなたのリスニング力は格段に向上し、スペイン語という言語の奥深さ、面白さをさらに味わうことができるでしょう。

 


この記事でわかること

  • blancofresaのような、子音が連続する音(複合子音)の正しい発音方法が分かります。
  • kという、外来語に由来する文字の、少しトリッキーな発音ルールを学べます。
  • psicologíaのように、語頭の子音が発音されないギリシャ語由来の単語の謎が解けます。
  • ✅ ネイティブが瞬時に出身地を聞き分けるsの音の違いなど、マニアックな知識に触れることができます。

1. RとLのさらなる深掘り

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① 音節の終わりに来るR

基本ガイドでは、弱いRは「母音に挟まれた時」と学びましたが、音節の終わりに来るrも同様に、巻き舌ではない、柔らかいRになります。

  • ár-bol (木), mar(海), comer (食べる), verde (緑)
    • ar- mar mer といった音節の最後で、舌を軽く弾くだけです。
② RとLが作る複合子音

スペイン語には、子音+rや、子音+lという組み合わせが非常に多く登場します。この時、r常に弱いR(一度だけ弾く音)になります。

  • rとの組み合わせ: pr, br, fr, cr, gr, tr, dr
    • profesor (教授), brazo (腕), fresa (イチゴ), creo (私は思う), gracias (ありがとう), trabajo (仕事), drama (ドラマ)
  • lとの組み合わせ: pl, bl, fl, cl, gl
    • playa (ビーチ), blanco (白), flor (花), clase (クラス), globo (風船)

 

2. スペイン語に潜む「外来の音」:K

K (カ)

ka, ke, ki, ko, ku は、常に日本語の「カ、ケ、キ、コ、ク」と同じ、硬い音になります。cqと違い、母音による音の変化はありません。主に外来語で使われますが、中には非常に重要な単語も含まれます。

  • kilómetro (キロメートル), kiwi (キウイ), karaoke (カラオケ)

 

3. トリッキーな文字:X

X (エキス)

xは、置かれる場所によって3つの異なる顔を持つ、トリッキーな文字です。

  1. /ks/ (クス): 単語の中にある場合、ほとんどがこの音です。英語のxと同じです。
    • examen (試験), experto (専門家), extranjero (外国人)
  2. /s/ (ス): 単語の頭にある場合、多くはこの音になります。
    • xilófono (木琴)
  3. /j/ (喉を鳴らすハ): MéxicoTexasなど、ごく一部の固有名詞では、jと同じ音になります。これは、古いスペイン語の綴りが、発音の変化した現代でもそのまま残っている歴史的な名残です。
    • xico (メヒコ), Texas (テハス)

 

4. 知っていると面白い、その他のルール

① ギリシャ語由来の「沈黙する文字」

いくつかの学術用語はギリシャ語に由来しており、語頭の文字を発音しないという特徴があります。

  • ps-/s/
    • psicología (シコロヒア - 心理学)
  • mn-/n/
    • mnemotecnia (ネモテクニア - 記憶術)
  • gn-/n/
    • gnosis (ノシス - グノーシス)
  • cn-/n/

    • cnidario (ニダリオ - 刺胞動物)

  • pt-/t/

    • pterodáctilo (テロダクティロ - プテロダクティル)

  • pn-/n/

    • pneuma (ネウマ - プネウマ)

参考(スペイン語の記事です):

www.rae.es

② 音節の終わりに来る C と Z
  • cが音節の終わりに来る場合は、/k/の音になります。
    • acto (行為), doctor (医者)
  • zが音節の終わりに来る場合は、スペイン本土では[θ]の音になります。
    • paz (平和), voz (声)
③ スペイン語の綴りの一貫性について

BとV、Ge/JeとGi/Ji、YとLL。実は、スペイン語で「同じ音なのに綴りが違う」という曖昧さが生じるのは、主にこれらのケースに限られます。

さらに H にも特徴があります。スペイン語の H は基本的に発音されず、無音 です。

例:hola(オラ)、huevo(ウェボ)

つまり、スペイン語では 文字としてHがあっても音には現れない のです。

他の多くの言語と比べて、スペイン語は「書かれている通りに読めばよい」という、非常に規則性が高い言語なのです。

④ ネイティブが聞き分ける S の音

実はスペイン本土のsの音と、中南米のsの音は、舌の使い方が微妙に異なります。この違いこそが、ネイティブスピーカーが相手の出身地を瞬時に判断できる理由の一つです。

もちろん、学習者がこの違いを強く意識する必要はあまりありませんが、言語の奥深さを感じられる面白い事実ですね(ㆆᴗㆆ)

📝 今日のまとめ

  • prblなどの複合子音に含まれるrlは、柔らかく発音します。
  • xの音は3種類あり、特にMéxicoの発音は有名です。
  • psicologíaのように、語頭の文字が発音されない単語もあります。
  • 細かいルールはたくさんありますが、スペイン語の綴りと発音の規則性は非常に高い、ということを覚えておきましょう。

発音基本編の

A1-2a🗣️【発音入門】スペイン語の発音ルール完全ガイド

とも併せて、スペイン語の発音をマスターしましょう!

 

🔜 次回予告:「名詞・冠詞ってなに?男女・単数複数のルール」へ!

発音の深掘り、お疲れ様でした!これであなたは、スペイン語の音に関する「エキスパート」です。

さて、音の地図を手に入れたら、いよいよ言葉の冒険の始まりです。次の記事では、すべてのモノに性別がある⁉︎ 不思議で面白いスペイン語の名詞の世界を探検します。お楽しみに(ㆆᴗㆆ)!

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