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皆さん、こんにちは!
前回の【発音入門】で、スペイン語の「音」の出し方を勉強しましたね。自信を持って単語を読めるようになった今、いよいよ言葉に「意味」を与えていくステップに進みます。
その第一歩が、今回学ぶ「名詞」と「冠詞」です。
「机は男性?女性?」「"a book"と"the book"の使い分けは?」
こうしたスペイン語の根本的なルールを、ここで完全に理解してしまいましょう!(ㆆᴗㆆ)
この記事でわかること
- ✅ すべてのモノに性別がある、スペイン語の「名詞の性」のルールが分かります。
- ✅ 名詞を複数形にする簡単な方法をマスターできます。
- ✅ 名詞の「名札」である冠詞(a/theにあたる言葉)の種類と使い分けが分かります。
- ✅ スペイン語の超重要ルール「性と数の一致」を理解できます。
- 1. 名詞の「性」:すべてのモノに性別がある?
- 2. 名詞の「数」:単数形と複数形
- 3. 冠詞:名詞の「名札」をつけよう
- 4. スペイン語の核!「性と数の一致」のルール
- 📝 今日のまとめ
- 🔜 次回予告:「 【動詞①】最重要3動詞:ser / estar / tener を使い分ける 」へ!
1. 名詞の「性」:すべてのモノに性別がある?

スペイン語の最も大きな特徴の一つが、すべての名詞に「男性」か「女性」の性別があることです。
これは人間や動物だけでなく、mesa(机)や libro(本)といった無生物にも適用されます。
「なぜ机が女性なの?」と理由を考えると混乱してしまいます。無生物の場合、人間の性別とは関係のない、単なる文法上の分類(グループ分け)です。理屈ではなく、「そういうものだ」と受け入れるのが学習の最大のコツです。一つひとつの単語を、性別とセットで覚えていきましょう。
では、どうやって見分けるのでしょうか?幸い、簡単なルールがあります(ㆆᴗㆆ)
A. 基本ルール:語尾が -o なら男性、-a なら女性
これが一番の基本です。9割以上の名詞がこのルールに従います。
| 男性名詞 (語尾が -o) | 女性名詞 (語尾が -a) |
|---|---|
| libro (本) | casa (家) |
| zapato (靴) | cama (ベッド) |
| plato (皿) | mesa (机) |
| vaso (コップ) | silla (椅子) |
B. 例外ルール:これだけは覚えよう!
基本ルールに当てはまらない、よく使われる例外的な名詞があります。これらは数が限られているので、出てきた順に覚えていきましょう(ㆆᴗㆆ)
①語尾が -a なのに「男性名詞」
- el problema (問題)
- el día (日)
- el mapa (地図)
- el sofá (ソファー)
②語尾が -o なのに「女性名詞」
- la mano (手)
- la foto (写真) ←
la fotografíaの略 - la moto (バイク) ←
la motocicletaの略
C. その他の語尾の傾向
まだ覚える必要はありませんが、「こういう傾向があるんだな」と頭の片隅に入れておくと、将来の単語学習が楽になります。
- 男性名詞になりやすい語尾:
or,aje,l,nel motor(モーター),el viaje(旅行),el hotel(ホテル),el pan(パン)
- 女性名詞になりやすい語尾:
ción,sión,dad,tadla estación(駅),la televisión(テレビ),la ciudad(都市),la libertad(自由)
D. 人を表す名詞のルール:職業や身分など
人を表す名詞の場合、性別のルールはさらに重要になります。話している相手が男性か女性かによって、冠詞だけでなく単語の語尾そのものを変える必要があるからです。
① 語尾が -o で終わる男性名詞 → -a に変えて女性形に これは基本ルールと同じですね。
| 男性形 | 女性形 |
| el amigo (男友達) | la amiga (女友達) |
| el hijo (息子) | la hija (娘) |
| el abuelo (祖父) | la abuela (祖母) |
② 子音で終わる男性名詞 → -a をつけて女性形に 職業や国籍を表す名詞に多いパターンです。
| 男性形 | 女性形 |
| el profesor (男性の先生) | la profesora (女性の先生) |
| el doctor (男性の医者) | la doctora (女性の医者) |
| el japonés (日本人男性) | la japonesa (日本人女性) |
③ 男女で形が変わらない名詞 中には、男女で形が変わらない名詞もあります。その場合は、前の冠詞(el / la)で性別を区別します。-nte や -ista で終わる単語に多いパターンです。
| 男性形 | 女性形 |
| el estudiante (男子学生) | la estudiante (女子学生) |
| el artista (男性芸術家) | la artista (女性芸術家) |
| el cantante (男性歌手) | la cantante (女性歌手) |
| el futbolista (男性サッカー選手) |
la futbolista (女性サッカー選手) |
| el piloto (男性パイロット) |
la piloto (女性パイロット) |
| el miembro (男性メンバー) |
la miembro (女性メンバー) |
④ 男女で単語が全く異なる名詞 最後に、これまで見てきた語尾の変化のルールとは異なり、男性と女性で全く違う単語を使うペアも存在します。これらは主に家族関係や、身近な動物を表す重要な単語です。ルールがないので、そのままセットで覚えましょう。
E. 補足:言葉は生きている!時代と共に変化する職業名
最後に、少し発展的なお話をします。言葉は社会を映す鏡です。昔は男性だけ、あるいは女性だけだった職業に変化が起きたことで、言葉も進化している面白い例を見てみましょう。
-
例1: el presidente → la presidenta
presidente(大統領、社長) やmédico(医者) は、歴史的に男性の職業だったため、もともと男性名詞でした。女性がその職に就くようになると、最初は③のルールのようにla presidente,la médicoと呼ばれることがありましたが、現代のスペイン語では、女性形である la presidenta や la médica という形が一般的になっています。 -
例2: la azafata → el azafato 逆に、
azafata(客室乗務員) やenfermera(看護師) のように、かつては女性の職業というイメージが強かった単語もあります。近年、男性がこれらの職業に就くことが増えたため、新しく男性形である el azafato や el enfermero という言葉が使われるようになりました。
このように、名詞の性は社会の変化と共に柔軟に変わることがあります。面白いですね!(ㆆᴗㆆ)
2. 名詞の「数」:単数形と複数形
名詞の「数」のルールは、英語と似ていて非常にシンプルです(ㆆᴗㆆ)
ルール①:母音で終わる名詞 → s をつける
casa(家) →casaslibro(本) →libroschica(女の子) →chicas
ルール②:子音で終わる名詞 → es をつける
hotel(ホテル) →hotelesciudad(都市) →ciudadesprofesor(先生) →profesores
ルール③:-z で終わる名詞 → z を c に変えて es
lápiz(鉛筆) →lápicesluz(光) →luces
補足:男女混合のグループを指す場合
複数形に関して、覚えておくべき特別ルールがあります。それは、男女が混ざったグループを指す場合、文法上は「男性複数形」で表すというルールです。
-
los amigos = ① 男友達(男性のみ複数) または ② 友達(男女混合のグループ)
-
las amigas = ① 女友達(女性のみ複数)
例えば、「男の子たち」も los chicos ですが、「男の子と女の子が混ざったグループ(子供たち)」も los chicos となります。las chicas と言うと、その場にいるのは「女の子だけ」ということになります。
これは人だけでなく、動物のオス・メスが混ざっている場合も同様です。
-
los gatos = 雄猫の複数、または雄猫と雌猫のグループ
-
las gatas = 雌猫の複数のみ
このルールはスペイン語の根幹に関わる部分なので、しっかり覚えておきましょう!(ㆆᴗㆆ)
3. 冠詞:名詞の「名札」をつけよう
名詞の性別と数がわかったところで、次はその名詞の前に置く「冠詞(かんし)」について学びます。冠詞は、その名詞が「特定のもの」なのか「不特定のもの」なのかを示す、名詞の名札のような役割を果たします。
英語の "the" と "a/an" にあたりますが、スペイン語では名詞の性・数に合わせて4つの形に変化します。
定冠詞(theにあたる):特定の「その」モノを指す
聞き手も話し手も「ああ、アレね」と分かる、特定の名詞に使います。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 単数 | el | la |
| 複数 | los | las |
- el libro (その本)
- la casa (その家)
- los chicos (その男の子たち)
- las chicas (その女の子たち)
不定冠詞(a/an/someにあたる):不特定の「ある」モノを指す
「(たくさんある中の)一つの〜」「いくつかの〜」といった、特定しない名詞に使います。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 単数 | un | una |
| 複数 | unos | unas |
- un libro (一冊の本)
- una casa (一軒の家)
- unos chicos (何人かの男の子たち)
- unas chicas (何人かの女の子たち)
4. スペイン語の核!「性と数の一致」のルール
お疲れ様でした。いよいよ最後の、そして最も重要なルールです(ㆆᴗㆆ)!
これまで学んだ「名詞の性・数」と「冠詞の性・数」は、常にセットで形を合わせなければなりません。これを「性と数の一致(concordancia de género y número)」と呼びます。
冠詞 + 名詞
この組み合わせは、必ず性別と数がペアになります。
【定冠詞の例】
elchico(男性・単数)lachica(女性・単数)loschicos(男性・複数)laschicas(女性・複数)
【不定冠詞の例】
unlibro(男性・単数)unamesa(女性・単数)unoscoches(男性・複数)unassillas(女性・複数)
⚠️よくある間違い
la libro(性別が不一致)un casas(性と数が不一致)los mesa(性と数が不一致)
この「一致させる」感覚は、今後の形容詞や動詞の学習でもずっとついて回る、スペイン語の核となるルールです。今のうちにしっかり慣れておきましょう(ㆆᴗㆆ)
📝 今日のまとめ
- スペイン語の名詞にはすべて性別があり、多くは-oで男性、-aで女性です。
- 複数形は、母音で終われば-s、子音で終われば-esをつけます。
- 冠詞には定冠詞(el, la, los, las)と不定冠詞(un, una, unos, unas)があります。
- 冠詞と名詞は、常に「性と数」を一致させます。
🔜 次回予告:「 【動詞①】最重要3動詞:ser / estar / tener を使い分ける 」へ!
名詞の基本がわかったら、次はいよいよ文章の心臓部である「動詞」です。
特に重要な3つの動詞 ser, estar, tener の違いと使い方をマスターして、簡単な文章を作れるようになりましょう!(ㆆᴗㆆ)
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