浅羽のスペインブログ

スペイン大好き浅羽の(主に)スペインブログ。スペイン語を体系的にゼロから学べるコンテンツを連載中です。

A1-3📖【A1文法①】名詞・冠詞ってなに?男女・単数複数のルール

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皆さん、こんにちは!

前回の【発音入門】で、スペイン語の「音」の出し方を勉強しましたね。自信を持って単語を読めるようになった今、いよいよ言葉に「意味」を与えていくステップに進みます。

その第一歩が、今回学ぶ「名詞」と「冠詞」です。

「机は男性?女性?」「"a book"と"the book"の使い分けは?」

こうしたスペイン語の根本的なルールを、ここで完全に理解してしまいましょう!(ㆆᴗㆆ)


この記事でわかること

  • ✅ すべてのモノに性別がある、スペイン語の「名詞の性」のルールが分かります。
  • ✅ 名詞を複数形にする簡単な方法をマスターできます。
  • ✅ 名詞の「名札」である冠詞(a/theにあたる言葉)の種類と使い分けが分かります。
  • ✅ スペイン語の超重要ルール「性と数の一致」を理解できます。

1. 名詞の「性」:すべてのモノに性別がある?

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スペイン語の最も大きな特徴の一つが、すべての名詞に「男性」か「女性」の性別があることです。

これは人間や動物だけでなく、mesa(机)や libro(本)といった無生物にも適用されます。

「なぜ机が女性なの?」と理由を考えると混乱してしまいます。無生物の場合、人間の性別とは関係のない、単なる文法上の分類(グループ分け)です。理屈ではなく、「そういうものだ」と受け入れるのが学習の最大のコツです。一つひとつの単語を、性別とセットで覚えていきましょう。

では、どうやって見分けるのでしょうか?幸い、簡単なルールがあります(ㆆᴗㆆ)

 

A. 基本ルール:語尾が -o なら男性、-a なら女性

これが一番の基本です。9割以上の名詞がこのルールに従います。

男性名詞 (語尾が -o) 女性名詞 (語尾が -a)
libro (本) casa (家)
zapato (靴) cama (ベッド)
plato (皿) mesa (机)
vaso (コップ) silla (椅子)
B. 例外ルール:これだけは覚えよう!

基本ルールに当てはまらない、よく使われる例外的な名詞があります。これらは数が限られているので、出てきた順に覚えていきましょう(ㆆᴗㆆ)

①語尾が -a なのに「男性名詞」

  • el problema (問題)
  • el día (日)
  • el mapa (地図)
  • el sofá (ソファー)

②語尾が -o なのに「女性名詞」

  • la mano (手)
  • la foto (写真) ← la fotografía の略
  • la moto (バイク) ← la motocicleta の略
C. その他の語尾の傾向

まだ覚える必要はありませんが、「こういう傾向があるんだな」と頭の片隅に入れておくと、将来の単語学習が楽になります。

  • 男性名詞になりやすい語尾: or, aje, l, n
    • el motor (モーター), el viaje (旅行), el hotel (ホテル), el pan (パン)
  • 女性名詞になりやすい語尾: ción, sión, dad, tad
    • la estación (駅), la televisión (テレビ), la ciudad (都市), la libertad (自由)
D. 人を表す名詞のルール:職業や身分など

人を表す名詞の場合、性別のルールはさらに重要になります。話している相手が男性か女性かによって、冠詞だけでなく単語の語尾そのものを変える必要があるからです。

① 語尾が -o で終わる男性名詞 → -a に変えて女性形に これは基本ルールと同じですね。

男性形 女性形
el amigo (男友達) la amiga (女友達)
el hijo (息子) la hija (娘)
el abuelo (祖父) la abuela (祖母)

② 子音で終わる男性名詞 → -a をつけて女性形に 職業や国籍を表す名詞に多いパターンです。

男性形 女性形
el profesor (男性の先生) la profesora (女性の先生)
el doctor (男性の医者) la doctora (女性の医者)
el japonés (日本人男性) la japonesa (日本人女性)

③ 男女で形が変わらない名詞 中には、男女で形が変わらない名詞もあります。その場合は、前の冠詞(el / la)で性別を区別します。-nte-ista で終わる単語に多いパターンです。

男性形 女性形
el estudiante (男子学生) la estudiante (女子学生)
el artista (男性芸術家) la artista (女性芸術家)
el cantante (男性歌手) la cantante (女性歌手)
el futbolista (男性サッカー選手)

la futbolista (女性サッカー選手)

el piloto (男性パイロット)

la piloto (女性パイロット)

el miembro (男性メンバー)

la miembro (女性メンバー)

④ 男女で単語が全く異なる名詞 最後に、これまで見てきた語尾の変化のルールとは異なり、男性と女性で全く違う単語を使うペアも存在します。これらは主に家族関係や、身近な動物を表す重要な単語です。ルールがないので、そのままセットで覚えましょう。

男性形 女性形
el hombre (男性) la mujer (女性)
el padre (父) la madre (母)
el toro (雄牛) la vaca (雌牛)
el caballo (雄馬) la yegua (雌馬)
E. 補足:言葉は生きている!時代と共に変化する職業名

最後に、少し発展的なお話をします。言葉は社会を映す鏡です。昔は男性だけ、あるいは女性だけだった職業に変化が起きたことで、言葉も進化している面白い例を見てみましょう。

  • 例1: el presidente → la presidenta presidente (大統領、社長) や médico (医者) は、歴史的に男性の職業だったため、もともと男性名詞でした。女性がその職に就くようになると、最初は③のルールのように la presidente, la médico と呼ばれることがありましたが、現代のスペイン語では、女性形である la presidentala médica という形が一般的になっています。

  • 例2: la azafata → el azafato 逆に、azafata (客室乗務員) や enfermera (看護師) のように、かつては女性の職業というイメージが強かった単語もあります。近年、男性がこれらの職業に就くことが増えたため、新しく男性形である el azafatoel enfermero という言葉が使われるようになりました。

このように、名詞の性は社会の変化と共に柔軟に変わることがあります。面白いですね!(ㆆᴗㆆ)

 


2. 名詞の「数」:単数形と複数形

名詞の「数」のルールは、英語と似ていて非常にシンプルです(ㆆᴗㆆ)

ルール①:母音で終わる名詞 → s をつける
  • casa (家) → casas
  • libro (本) → libros
  • chica (女の子) → chicas
ルール②:子音で終わる名詞 → es をつける
  • hotel (ホテル) → hoteles
  • ciudad (都市) → ciudades
  • profesor (先生) → profesores
ルール③:-z で終わる名詞 → zc に変えて es
  • lápiz (鉛筆) → lápices
  • luz (光) → luces
補足:男女混合のグループを指す場合

複数形に関して、覚えておくべき特別ルールがあります。それは、男女が混ざったグループを指す場合、文法上は「男性複数形」で表すというルールです。

  • los amigos = ① 男友達(男性のみ複数) または ② 友達(男女混合のグループ)

  • las amigas = ① 女友達(女性のみ複数)

例えば、「男の子たち」も los chicos ですが、「男の子と女の子が混ざったグループ(子供たち)」も los chicos となります。las chicas と言うと、その場にいるのは「女の子だけ」ということになります。

これは人だけでなく、動物のオス・メスが混ざっている場合も同様です。

  • los gatos = 雄猫の複数、または雄猫と雌猫のグループ

  • las gatas = 雌猫の複数のみ

このルールはスペイン語の根幹に関わる部分なので、しっかり覚えておきましょう!(ㆆᴗㆆ)

 


3. 冠詞:名詞の「名札」をつけよう

名詞の性別と数がわかったところで、次はその名詞の前に置く「冠詞(かんし)」について学びます。冠詞は、その名詞が「特定のもの」なのか「不特定のもの」なのかを示す、名詞の名札のような役割を果たします。

英語の "the" と "a/an" にあたりますが、スペイン語では名詞の性・数に合わせて4つの形に変化します。

 

定冠詞(theにあたる):特定の「その」モノを指す

聞き手も話し手も「ああ、アレね」と分かる、特定の名詞に使います。

  男性 女性
単数 el la
複数 los las
  • el libro (その本)
  • la casa (その家)
  • los chicos (その男の子たち)
  • las chicas (その女の子たち)
不定冠詞(a/an/someにあたる):不特定の「ある」モノを指す

「(たくさんある中の)一つの〜」「いくつかの〜」といった、特定しない名詞に使います。

  男性 女性
単数 un una
複数 unos unas
  • un libro (一冊の本)
  • una casa (一軒の家)
  • unos chicos (何人かの男の子たち)
  • unas chicas (何人かの女の子たち)

 


4. スペイン語の核!「性と数の一致」のルール

お疲れ様でした。いよいよ最後の、そして最も重要なルールです(ㆆᴗㆆ)!

これまで学んだ「名詞の性・数」と「冠詞の性・数」は、常にセットで形を合わせなければなりません。これを「性と数の一致(concordancia de género y número)」と呼びます。

冠詞 + 名詞

この組み合わせは、必ず性別と数がペアになります。

【定冠詞の例】

  • el chico (男性・単数)
  • la chica(女性・単数)
  • los chicos(男性・複数)
  • las chicas (女性・複数)

【不定冠詞の例】

  • un libro (男性・単数)
  • una mesa (女性・単数)
  • unos coches (男性・複数)
  • unas sillas (女性・複数)

⚠️よくある間違い

  • la libro (性別が不一致)
  • un casas (性と数が不一致)
  • los mesa (性と数が不一致)

この「一致させる」感覚は、今後の形容詞や動詞の学習でもずっとついて回る、スペイン語の核となるルールです。今のうちにしっかり慣れておきましょう(ㆆᴗㆆ)

 

📝 今日のまとめ

  • スペイン語の名詞にはすべて性別があり、多くは-oで男性、-aで女性です。
  • 複数形は、母音で終われば-s、子音で終われば-esをつけます。
  • 冠詞には定冠詞(el, la, los, las)と不定冠詞(un, una, unos, unas)があります。
  • 冠詞と名詞は、常に「性と数」を一致させます。

🔜 次回予告:「 【動詞①】最重要3動詞:ser / estar / tener を使い分ける 」へ!

名詞の基本がわかったら、次はいよいよ文章の心臓部である「動詞」です。

特に重要な3つの動詞 ser, estar, tener の違いと使い方をマスターして、簡単な文章を作れるようになりましょう!(ㆆᴗㆆ)

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