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話す言語によって性格は変わるのか?〜日本語とスペイン語〜

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スペイン行くならこれ一冊 / 大学受験の英単語
こんにちは、浅羽なちです。
 

 スペインはヨーロッパの中でも、アラビア文化と非常に深い繋がりを持つ面白い国です(*⌒▽⌒*)

 
今回は、話す言語によって性格は変わるのかということについて、私自身の経験に基づいて主観的に書いていこうと思います(*⌒▽⌒*)!
 
目次

 

私が話す言語は日本語とスペイン語

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私が話す言語は、日本語(大阪弁)とスペイン語です。英語も申し訳程度には話せますが、性格が変わるかどうかとかいうレベルでは到底ないので、今回は除外します(笑)
 
 

話す言語によって変わると思うこと

まず細かいことから見ていきましょう(*⌒▽⌒*)
 

細かい変化

・声の大きさ

まず、スペイン人はみんな声が大きく、日本語のように、よく言えば穏やかに上品に、悪く言えばボソボソと喋っても誰も聞いてくれません(笑)
 
なので、スペイン語を話すときは自然と声が大きくなります。
 
面白いのは、相手がスペイン人でない時(おそらく声を大きくしなくてもいい時)も、スペイン語を話す時は自動的に声が大きくなりがち、ということです。
 
 

・ジョークの種類

スペイン語と日本語ではジョークの種類が違うので、これは日本語では言わんやろなあ〜、というようなジョークもスペイン語ではバンバン言ったりします。
 
 

・ジェスチャーが増える

スペインはラテン系の国なので、ジェスチャーが豊富です。小さな子供もジェスチャーを多用して話すので面白可愛いです。
 
スペイン人の真似をしながらスペイン語を覚えるからなのか、やっぱり私もスペイン語を話す時は自然とジェスチャーを多用してしまいます。
 
スペイン語を話す時にジェスチャーを使うようになっても、日本語で話す時のジェスチャーの量は別に増えなかったのが個人的に面白いなあと思いました。
 
 

・敬語の対象範囲

日本語は同い年でも初対面なら敬語を使う場合があるくらい、敬語の範囲が広い言語ですよね。
 
スペイン語でも敬語はあるのですが、日本語の敬語以上に突き放して聞こえやすいので、明らかに年上の人や目上の人以外にはとりあえずタメ口で話します(笑)
 
大学の教授でも、教授自身が「タメ口でええよ!」とタメ口の方を好むことも多いです。日本語じゃちょっと大学の教授とタメ口はきけないですよね(笑)
 
バルの店員さんに対しても、ちょっと年上なぐらいなら、平気でタメ口です。
 
 
・スラングの有無
またスペイン人はたいしたことないことでもひっどいスラングを使う(過去記事参照)ので、1人で愚痴りたい時にスペイン語を使うと日本語でグチグチ言うよりスッキリします(笑)(※感想には個人差があります)
 
さて、ここまでは言語を変えることによる細かい違いをつらつら挙げてきましたが、最後に一番性格に関わると思われる違いについて話そうと思います。
 

大きな変化

スペイン語と日本語では頭の中での文章の組み立て方が変わり、またスペイン語は日本語よりストレート(というか日本語が曖昧すぎる)なので、自分の思考が普段より多少論理的、攻撃的になると感じます。
 
違う言語で同じことを伝えたくても、"完全に"同じニュアンスで伝えることは難しいし、相手に伝わる印象も変わります。
同じ事象を見てアウトプットが違うということは、同じ事象を見て感じ方が変わることと、ある程度同義であるように私は考えます。
(その言語をどれくらい扱えるか、思考の過程でどれくらいその言語に依存しているかによりますが) 
 

結論

 

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言語を変えたからといって、元来の人格(怒りっぽいとか、優しいとか)や、好きなものが変わるわけではないので、性格が変わる!と断言はしにくいと思います。
 
ただ、細かい変化に加えて、物事を考えて口に出すまでのプロセスも多少変化する(アウトプットも変化する)ので、外から見ると少し性格が変わったように感じられるかもしれませんね(スペイン語で話すときは、日本語より論理的、攻撃的になりがち)。
 
特にスペイン語でいえば、声が大きくなってジョークの種類も変わり、ジェスチャーも多用するようになれば外から見ればだいぶ性格がが違って見えそうです(笑)
 
 

日本語の曖昧さがわかる余談

アルドノアのスペイン語字幕の話

スペイン人とアルドノア・ゼロというアニメを見ていた時の話なのですが、日本語のセリフは
 
「どうして、私は…」
「どうして、あなたは…!」
 
と言っていただけなのに、スペイン語の字幕(うろ覚え)は
 
「¿Por qué él tuvo que morir?
(どうして彼は死ななければならなかったの?)」
「¿Por qué ella está tan feliz?
(どうしてあの子はあんなに幸せそうなの?)」
 
と、かなり詳しい訳が付いていたのです。それを一緒に見ていたスペイン人(日本語勉強中)が不思議に思って、二人で巻き戻して再確認したのですが、最終的に
 
「『どうしてあなたは…』って日本語をそのままスペイン語にするなら『Por qué tú...』になるんだろうけど、スペイン語はそんな曖昧な言い方はできない言語だから、詳しい訳をつけるしかないんだね(笑)」
 
と説明してくれました。
日本語がかなり曖昧な言語であることはわかっているつもりでしたが、それを改めて再認識した出来事でした(笑)
 
 
※余談の余談になりますが、しかもこのスペイン語の字幕、ちょっと解釈間違ってたんですよね(笑)
 
「どうして、私は…!」
の部分の訳は、ちょうどこのセリフを言っている時に彼女のお父さんが死んだ時の回想のシーンが流れるのでスペイン語の訳はああなってるのでしょうが、アニメの文脈を追っていくと、
 
(どうして私はこんなに今苦しいの?)
 
という感じに訳されるべきで、100%間違いとも言えない訳なのですが、字幕だけを追っている人には違和感が残る訳なんです(だから見てたスペイン人も変に思った)。
 
しかし訳のシーンだけを見るなら間違いではないので、翻訳作業って複雑だな〜〜面白いなあ〜!と思いました(笑)
(※しかもスペイン語の字幕は、日本語→英語→スペイン語、という2段階の翻訳になっている場合が大半らしく、余計にややこしそうです。)
 
 

日本語は曖昧で使いにくい言語なのか?

ということで日本語の曖昧さを再確認したエピソードでしたが、私は日本語を"曖昧で使いにくい言語"だとは思いません。日本語で何かについてはっきりと言及することも、もちろん不自由なく可能だからです。
なのでむしろ私は、日本語は"曖昧な言い回しもできる便利な言語"だと思います。
 
例えば日本語であれば
「昨日は大学に行ったり、カラオケに行ったりした。」
という表現を使った場合、他に何かをしていたとしても、別に嘘をついたことにはなりませんよね(例えば買い物にも行った、とか)。
しかしスペイン語ではこういうあいまいな表現はできず、「昨日なにした?」
と聞かれれば、
「大学に行って、カラオケに行って、買い物に行った。」
というふうに全て言うしかありません。漏れがあったからといって嘘にまではならないかもしれませんが、日本語を知るスペイン人は
「日本語の"~たり"のような表現はスペイン語にはないし、何かと便利でうらやましい
と言っていました(笑)
 
 
さて、今回の記事はここまでになります。
ここまで読んでくださってありがとうございました、なちでした(*⌒▽⌒*)!

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