■2018年2月24日追記:
この人結局やらかしてしまいましたが、記事は置いておきます…笑
本当に残念です。
【全文和訳】スペインの大手新聞社 El país の web版で、宮崎謙介衆議院議員(34)の育休申請批判に関する報道記事が出ていたので全文を和訳しました。
El político que rompe moldes y pide permiso de paternidad
以下本文です。
型を破り育休申請をした政治家
宮崎謙介衆議院議員(34)は、日本で一番勇敢な政治家かもしれない。自民党に属する彼は、同じく国会議員である彼の妻金子恵美が来月に出産する際、育休の許可を取るつもりであることを明かした。
おそらく彼は、歴史上、この権利を思い切って使用した初めての日本の国会議員だろう。
議員はその決心と共に、「父親の子育てへの参加の促進*1と、日本における、男性が育休の申請を出すことへのネガティブな認識を排除するのに貢献したい」と報道機関に述べた。
議員は次のようにも述べている。
「性格が形成されるもっとも大切な時期である、生まれてから三歳になるまでの期間、両親が子供の世話を引き受けるのは自然なことだ。」*2
子供が生まれた際、日本の男性には寛大にも12か月の間、給与の60%を受け取りながら仕事を休む権利が与えられているにもかかわらず、去年その権利を実際に使用したのはわずか2,3%のみであった。
それに引き換え、働く女性達は、子供が生まれた際60%がこの権利を使用した。
安倍首相は、女性が労働に参加すること(またその継続)をうながしてきた。また2020年には、13%の男性がこの育休制度をとることを切望している。
しかし日本では、子供の面倒を見るのは女性の仕事であり、その間男性は外で働くべきであるという考えが依然として普及したままである。
世間の認識はこうである:育休をとるような男性というのは、彼の仕事の義務を十分に果たしていない。
実際、宮崎議員はよりベテランの自民党の議員達から、大量の非難を浴びせられている。朝日新聞によれば、自民党の常任委員会は彼を二度召集し、その構成員の一人は、"国会議員全体の評判に損害を与える行為である"*3として彼を非難した。
その他の非難の声としては、宮崎議員の育休許可に対しても支払いを義務付けられている、納税者達の税金の無駄遣いだとする声や、どうしてベビーシッターを雇うという選択をしないのかといった声が上がっている。

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*1:スペイン語原文:“promover la participación de los padres en la crianza de sus hijos”
*2:スペイン語原文:“Es natural que los padres se encarguen del cuidado de sus hijos desde el nacimiento hasta los tres años, la etapa más importante, cuando se está formando su personalidad”.
*3:スペイン語原文:“perjudicar la reputación de todos los parlamentarios”.