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【スペインの報道】安倍首相の再選について【全文和訳】

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スペインの大手新聞社 El país の web版で、今回の選挙での安倍総理の再選に関する報道記事が出ていたので、今回の選挙や、日本の政治家(特に首相)がスペインからどう見られているのかを知るのに良い材料になると思い、和訳してみました。

稀に意訳を含みますが、大半は直訳しています。つたない箇所もあると思いますが、ご容赦ください。

 

スペインでは特に北朝鮮情勢やアベノミクス、憲法改正について注目されているようです。今年の8~9月にスペインに滞在していた時も、北朝鮮に関する報道が連日なされていました。

また希望の党についての記述も多く見られました。

 

Abe logra una fácil reelección en los comicios japoneses

El conservador primer ministro logra un mandato para endurecer su posición hacia Corea del Norte

元の記事:

Abe logra una fácil reelección en los comicios japoneses | Internacional | EL PAÍS

目次

 

本文:安倍の再選

安倍は日本の選挙において、容易く再選した

保守派の首相は、北朝鮮に対する態度を強化するための任期を獲得した

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東京で投票する2人の女性 FRANCK ROBICHON (EFE) REUTERS-QUALITY

 

選挙の時期を早めるという賭けは、安倍晋三にとって功を奏した。

保守的な首相は、この日曜に日本で行われた法的な選挙に勝利し、戦後の日本史上最も長く首相を務めるだろう。また日本のメディアによると、議会の3分の2の絶対過半数の議席は、彼の大きな野望の1つである平和的憲法の改正への道を彼に開くこととなるだろう。

 

最終結果は月曜までわからないが、何も驚くべきことが起こらなかったのは明確である。野党の分裂を利用するために、ひと月前に、規定よりも1年以上早く選挙を公示した安倍は、そう予想されていたように、彼の対抗者たちが想定していた競争に、容易く勝利した。

TBSの出口調査によると、首相の属する自民党と、その連立相手の公明党は、全議席465席中の、311議席を獲得した。

 

革新主義の陣営である、枝野幸男の立憲民主党は、期待よりもわずかばかり多くの、44~67議席を獲得した。政権を獲得するにはまだまだ足りないが、消えた民進党から分裂したこの政党は、野党第一党となる。

 

一方、選挙運動初期には、続く自民党支配の代わりとなることが期待されていた、東京都知事小池百合子の希望の党は、投票者が世論調査で示した幻滅を認める形になり、3番目の議席数を得るにとどまった。

 

12日間ばかりの選挙運動の後、投票への参加は、この日曜に日本を襲った強い暴風雨によって被害を被った。何万人もの住民が避難し、何百もの飛行機の便が台風の接近によってキャンセルされた。

 

惨憺たる結果を免れた自民党の勝利によって、安倍は2021年まで首相を務めるだろう。彼は第二次世界大戦以降最も長く首相を務める人物となる。彼は2005年と2006年に首相を務めた後、2012年に再び首相の座についている。

 

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これほど余裕を持っての3期目の勝利によって、この国家主義の政治家*1に、今まで紹介して来たあの北朝鮮に対する*2堅牢な政治を維持するための明白な権力が与えられる。まさに、選挙を早めるための主張として、金正恩の核計画の表す脅威の急増を前にした、市民の断固とした指令の必要性が挙げられてきた。この夏、平壌は太平洋に落下する前に日本上空を通過したミサイルを2発撃った。金正恩は日本に“海に沈めてやる”と警告している。

 

民衆に再選の礼を述べる際、安倍は、すでに大陸間弾道弾ミサイルを備え、9月に6回目の核実験を成功させた北朝鮮の核計画と“毅然とした態度で”対峙することを保障した。

 

首相は、「選挙で約束したように、私の緊急な課題は北朝鮮に毅然と立ち向かうことである。」と主張した。「そのためには、堅実な外交手腕が必要だろう。」

 

その北朝鮮の脅威は、アメリカの大統領ドナルド・トランプがアジア周遊の初めに東京を視察する、11月初めに集中するだろう。

ホワイトハウスの住人*3は、もし北朝鮮が核計画を続けるならば、“完全に破壊する”と脅している。

 

経済の領域においては、投票時日本人たちが最も興味を持っていたのは、経済成長を増長するための戦略、“アベノミクス(輸出を増加させた自由主義)”を首相が続けるだろうということであった。日本の首相は、これから2019年に消費税の増税を続けるだろう。それは非常に不評判な方法だが、安倍はこの増税を、日本の借金を減らすため、そして依然として進まない経済回復を支えるために、必要なものだと考えている。

また行政は高齢化に対する対策もとらねばならないだろう。これも、首相が票を集めるために武器としていた主張の1つである。

 

しかし特に今回の選挙は、日本の政治における古い*4家系の一族の息子であり、保守派、国家主義者としてかなり抜け目のない外交官である首相に対し、彼の最大の野望を実現する可能性を与えた。3分の2以上の議席を持って、第二次世界大戦後アメリカによって作成された、その憲法の改正のための住民投票を行えるのだ。

 

憲法9条によって、日本は一般的な軍隊の所持が禁止され、列島への攻撃に際し対応することを第一の任務とした、自衛のためのいくらかの戦力のみが許されている。しかし安倍政権はすでに、マグナカルタ*5再解釈をし、危機にある同盟者を助けるためであれば、この戦力を向かわせることができるとしている。そして北朝鮮の脅威は、その危機を回避するために、日本が固有の軍を必要としていることを明確にしている、と現政権は考えている。

 

日本の軍事力に、通常の軍と似た役割を与えるための憲法改正は、日本の社会を深く分裂させるテーマである。世論調査によると、37%は賛成だが、40%は憲法に触れることに反対している。

 

コラム:希望の党の落胆

 

選挙の結果は、新しい希望の党の党首の期待には添わない形となった。選挙の直後、世論調査では持ち直し始めたが、最終的に議席数は3番目であった。

 

党首小池百合子はパリからの声明の中で、“とても厳しい結果だ。”と述べた。

 

保守派である小池は、この夏に地方選挙で勝利し、自民党から東京都知事の座を奪取してから、多くの期待をあおってきた。

 

希望の党の党首は選挙運動の間、“12のゼロ”という名のもとに、核エネルギーの使用の廃止や、捨てられたペットの殺処分の禁止などの、一連の政策を提案した。

 

しかし団結した野党の協力態勢を示すことができなかったことや、彼女の独裁的なイメージ―行き過ぎた革新主義者であると考えられた、今は無き民進党の人々を迎え入れるのに反対していた―、また立候補しなかったことにより、投票者間の熱狂は落ち着いていった。小池の新党に入らなかった、古い野党*6の立候補者たちは立憲民主党を構成したが、この党は希望の党よりも多く議席を獲得する結果となった。

 

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*1:安倍晋三

*2:EL PAISで以前から記事になっている

*3:トランプ

*4:腐敗した、とも訳せる

*5:ここでは日本国憲法を指す

*6:民進党