浅羽のスペイン留学ブログ

スペイン大好き浅羽なちの(主に)スペインブログ。

スペイン留学備忘録①(とイスラムスペイン史)

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スペイン行くならこれ一冊 / 大学受験の英単語

はじめまして、スペインに留学中の大学生、浅羽なち(@asb_joya)です。

今年の秋からスペインに留学しているのですが、もう二か月半が経ち一学期が終わりました。

留学で経験したことを忘れたくないのと、これから留学する人の何らかの役にたったら、あと誰かの暇つぶしにでもなればいいな(*⌒▽⌒*)と思ってブログを書くことにしました。よろしくお願いします。

 

書いてるうちにヒートアップしてスペインの歴史しか喋ってない部分もあるので、興味のない人は飛ばしてください(笑)

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La Universidad de Salamanca

 

とりあえず二か月半の出来事は

➀第一セメスターの授業

②二か月のホームステイ

③その後の共同アパート生活開始

④日本人学生とスペイン人学生との交流会

⑤旅行(スペイン国内)

に大別と思うので、順番に書いていこうと思います(*⌒▽⌒*)!

 

 

 ➀第一セメスターの授業

大学で授業を受ける語学留学、って形で留学してるのですが、ぶっちゃけ日本で2年半はスペイン語やってるし、もう一回習うのはめんどくさいなあ、、、と思ってたんですが、

スペイン語でスペイン人に習うスペイン語のわかりやすいこと。

なんでだろう、やっぱりネイティブの感覚ってものがあるんだろうか、すごく体感的でわかりやすいんです。

あと当たり前というかこれが語学留学の醍醐味ですが、クラスの後にすぐその文法をホストファミリーや友達のスペイン人たちと実践できるのでめっちゃ体にスペイン語がなじみます。

スペイン語 (世界の言語シリーズ7)CD付 (大阪大学世界言語研究センター 世界の言語シリーズ)

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活用とか文法がしっかりしてるし、例文もめっちゃ多いので個人的にはおススメですが、気軽な本ではないかも。がっつりやりたい人向け。

 

あとは歴史の授業もとっていたのですが、この教授が喋るの速い速い(*⌒▽⌒*)

もうすごい速い。なんとか頑張ってついていける、、ってレベルでしたが、内容はめっちゃわかりやすくて一番好きな授業でした。

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授業で見た映画。Juana la loca について描かれていて、わかりやすいし女優さんが綺麗(実際のフアナはそうでもなかったようですが当時の肖像画はまだ正確なものではないので本当の所はわかりません)

 

で、特に面白かったのが、イスラーム教側からの視点も教えてもらえたこと。世界史でよく習う"レコンキスタ"はイスラム教徒に奪われた土地を再征服する、という意味なので、まずそのレコンキスタの前にイスラムイベリア時代があるわけです。でも日本ではあんまりこっち側からはやらないんですね。

イスラム時代のスペインってすごい豊かで、面白いです。

レコンキスタという言葉からも分かるように、キリスト教は(最初からそうだったわけではないですが)最終的にイベリア半島内の異教徒(イスラム、ユダヤ)を駆逐します。改宗or死ってレベルで徹底的に。でもその結果、頭の良い、富裕層のユダヤ教徒や働き手のイスラム教徒がみんな出ていってしまって、スペイン(当時スペインという国はまだないですが便宜的に)は経済的に苦しむことになります。当然予測できていたことなので、当時の知識人達は異教徒の追放には反対したようですが、結局追放という結果になりました。

対照的に、イスラム時代には異教徒の追放は行われず、キリスト教徒もユダヤ教徒も穏やかに暮らしていました。共存していく中で次第にイスラム教の教えに感化され改宗することはあっても、強制的なものはなかったそうです。イベリア半島には水道技術や新しい植物がもちこまれ、イスラム時代以前の荒廃した土地は見違えるようになりました(キリスト教徒が支配していたのですが、その統治はおざなりで、イスラム勢力が攻めてきたとき、民衆はほぼ抵抗しなかったようです)。

なんだか昨今イスラム教は危ない宗教だとかいう主張がありますが、一部の過激派の行動をその宗教全体の問題にしてしまうのには、私は賛同できないなあ。

 

脱線しすぎました(*⌒▽⌒*)(*⌒▽⌒*)すみません

 

 

②二か月のホームステイ

さてホストファミリーについてですが、私はおばあちゃんと猫一匹の家庭で2か月すごしました。f:id:armdivcl:20151216013939j:plain

名前はミシ(スペインではありきたりな猫の名前だそう)。すげーやんちゃでした。

どれくらいかっていうと初対面の私に飛びついて足を毛だらけにしたり、スーツケースを開けるや否や毛だらけにしたり……

 

おばあちゃんとはいえすごいパワフルな人で、色んな話をしました。ほんとに色々。恋バナから政治まで。

政治といえばパリの事件が起きた時、スペインのテレビはその話で持ちきりで、友達と話す時もその話がよく出るし、大広場では建物がフランスの国旗色に照らされ黙祷が行われました。

 

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Salamanca の Plaza Mayor

連日凄惨な(ほんとに)映像が放映されるし、数日後にスペインでもテロリストが逮捕されるし、ほんっとに人ごとじゃないです。2004年にマドリーの列車爆破事件でパリの事件以上の死者を出したこともあって、『フランスの痛みはスペインの痛み』という文書をスペイン両国王が出していました。

スペインに住んでいて、すごく怖いわけじゃないですが、日本にいる時の大地震に対する恐怖のようなものは感じます。(こういう表現が正しいかはわかりませんが、あくまで私の個人的な感じ方ということでお願いします)

 

途中で脱線しまくったせいで文字数が増えたのでいったんここで区切ろうと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!なちでした。

近日中に続きも書きます。

※また文中で述べているスペイン史に関して、授業で習ったり本で読んだりしたことなので大きな間違いはないと思うのですが、文献に照らし合わせて確認したものではないのでその点ご留意ください。何かあればコメントでご指摘下されば嬉しいです。

 

物語 スペインの歴史―海洋帝国の黄金時代 (中公新書)

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中公新書の『物語シリーズ』(西尾維新ではないです)は、歴史をザッと知りたいけど、歴史書はちょっとなあ……という方にすごくおススメです。

内容に偏りがあったりして歴史書として十分!ではないですが、とっかかりには十分だと思います。

 

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